空手にまつわるお話

空手の帯の色にはどんな意味があるのかを徹底解説!

帯の色で強さがわかるの?
ちなみに、空手で黒帯をとるのって難しいのかな?

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

・空手の帯の色の意味について解説(帯の色の違いによって強さは異なるの?)
・黒帯をとる難易度はどのぐらいか
・【番外編】黒帯をとるコツ

結論からいうと、帯の色である程度の強さがわかります。
そして、空手の黒帯をとるのは難しくはありません。

空手の帯は「白帯」から始まり、有段者になると「黒帯」になります。

黒帯になるまではカラフルな帯を経由することになります。
では、帯の色がカラフルな意味や、黒帯になる難易度などを解説していきますね。

最後には黒帯をとるコツを教えちゃいますので、興味がある方はぜひお読みいただき、この記事が一助となれば幸いです。

また、空手の帯の結び方が知りたいという方は、「空手の帯の結び方【ほどけない結び方も伝授】」で解説しています。

※当サイト「SORUSH!!」は伝統派空手を専門で取り扱っています。
伝統派空手とはオリンピック種目になった空手です。

空手の帯の色にはどのような意味があるの?

空手の帯の色って、実は結構テキトーです。

流派で大まかな帯の色は定められていますが、道場の方針によって異なります。
ここでは、最も王道な帯の色を解説します。

空手の帯の色の順番について

空手の帯の色は、級が上ると、帯の色が濃くなっていくイメージです。

白→黄→オレンジ→青→緑→紫→茶→黒

最も基本的な色の順番はこの流れです。

級は入門者(無級)から始まり、「昇級審査」を受けることで10級→9級→…→1級と新しい級が付与されます。
なお、10〜8級が白帯、3〜1級が茶帯といった感じで色分けがされます。
(※道場によって異なります)

1級になると「昇段審査」が受けられるようになり、それに合格すると有段者となり黒帯をしめることができるようになります。

帯の色で強さはわかるの?

流派や道場によって「級」による帯の色は異なります。

そのため、同じ”緑帯”であっても、他の道場の"緑帯"の生徒より上手いということも出てきます。
帯の色は「上手さ」の指標にある程度なりますが、確実なものではありません。

また、あえて「上手さ」の指標を示すとこんな感じになります↓

白帯から青帯が初心者。緑おびから茶帯が中級者。黒帯が上級者です。

※長年の経験のうえ、なんとなくで分けています。

「初心者が中級者に勝つことは難しい」ですが、「同じ初心者どうしなら勝っても負けてもおかしくない」といった感じです。

なぜ帯の色を変えるの?

帯の色を変えるメリットは2つあります。

・モチベーションの向上
・指導がしやすくなる

では、少し詳しくみていき。

モチベーションの向上

カラフルな帯をつけているときは、早く黒帯になりたかったなぁ。

カラフルな帯をしていると、自分より上級の色が羨ましくなるものです。
「早く黒帯になりたい」などという気持ちがモチベーションに繋がります。

その反対に「自分の帯より下のひとには負けたくない」という気持ちもモチベーションにも繋がります。

カラフルな帯は誰しもが通る道です。
東京オリンピックで最も金メダルに近いと言われている「喜友名選手」でさえ、白帯の頃はあったのです。

まだカラフルな帯をしている方は、少しずつで大丈夫ですよ。
焦らずに黒帯を目指しましょう。

指導がしやすくなる

白帯と黒帯では指導する内容が異なります。

例えば「白帯の人は形の流れを覚えましょう」とか「黒帯の人は試合の練習をしましょう」といった感じで指導が効率的になります。

そのため、帯の色があることにより、効率的に指導することができます。

指導しやすくなるということは、そのまま生徒のレベルの向上に繋がります。

黒帯になる難易度は?

冒頭でもいいましたが、黒帯になることは難しくありません。

とはいっても、1年ちょっとで取得するのは普通は無理ゲーです。

しかし、「運動がとても嫌い」とかでなければ、誰でも黒帯の取得はできます。

運動神経が良く、頑張って練習する人なら最短で2、3年で取ることも可能です。
ごく普通の人であっても、4〜5年ぐらい続ければ黒帯にはなれます。
(※個人の能力や道場の方針によって差はあります。)

続けていれば黒帯になれるということは、実は黒帯って大したことないの?

空手の黒帯は「空手の基礎が身についた人」が締めることができます。
つまり、黒帯になってようやくスタートライン立ったということです。

黒帯=強い という式が全ての人に当てはまりません。
黒帯はカラフルな帯のひとよりは上手ですが、黒帯になってからが本番なのです。

もちろん、黒帯になるというのは立派なことです。

空手を続けていれば黒帯にはなることができますが、そこから空手を極めようとして続けることが大切です。

【番外編】黒帯をとるためのコツを教えます

空手を始めるとひとつの目標になる"黒帯"ですが、実は黒帯をとるにはコツがあります。

黒帯をとるコツはズバリ「基本をちゃんと練習すること」です。

黒帯をとるコツはものすごく単純です。

「基本の練習をちゃんとする」ことが黒帯へのいちばんの近道なのです。

基本の練習がいちばんの近道なワケ

昇級審査や昇段審査での審査項目が「基本」と「形」であることが多いです。
組手も審査項目に入っている場合もありますが「形」はどこの審査でもあります。

黒帯(つまり初段)になる審査の場合、合否の判断を以下のように判断しています。

基本:しっかりできているか←超重要
形:正しく行えているか
組手(審査がある場合):しっかりとした技を積極的に出せているか

ここで軽く整理します。

空手の形を上達させるために大事な練習が「基本」です。
なぜなら、空手の形は基本が合わさり構成されているためです。

つまり、基本がしっかりできていれば、形も自然と上手になります。

そして審査では、組手が強くなくても大丈夫です。
基本がしっかりとした技を、積極的に出していれば合格ラインに達します。

さらに、基本をしっかりと学ぶことで組手の技もしっかりとした技になります。

組手は得意だけど基本と形が苦手な人

空手家の中には「形」は苦手だけど「組手は強い」というひとが多くいます。

そういうひとは黒帯になりにくいのかといったら、決してそうではありません。

人には得意不得意があります。
基本や形が苦手な人は一生懸命にやれば大丈夫です。

審査において、組手が強いということは「基本」や「形」をカバーするだけの加点にも繋がります。

とはいっても、審査の合格率をあげるには基本と形を一生懸命にやるのが最も近道です。
なぜなら、組手の審査がない場合があるためです。

苦手なりに一生懸命「本気の気持ち」で審査に望めばOKです。
「形は苦手だから手を抜こう」と思わず、気持ちは喜友名選手になりきってやれば黒帯になれますよ。

【黒帯になるコツのまとめ】
・基本をしっかりと練習する
・組手は積極的に技を出す
・基本や形が苦手であっても、本気でやればいい

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