「空手をやっている人が喧嘩をしたら強いよ」
「いやいや、空手は別に喧嘩は強くないだろう」
こういった議論は長年されています。
この記事では「もし空手家が喧嘩をしたら」という点にフォーカスをあて徹底解説をしていきます。
結論からいうと、空手は喧嘩をしたら弱いです
長年、空手を愛好してきた私からすると、空手は喧嘩がとても弱いと断言できます。
しかし、それにはちゃんとした理由があるのです。
では、詳しく解説します。
※当サイト「SORUSH!!」は伝統派空手(スポーツ空手ともいわれる)を専門で取り扱っています。
伝統派空手とはオリンピック種目になった空手です。
空手は喧嘩で弱い理由
空手は喧嘩で弱い理由を解説する前に、まず空手とはどういったものかを簡単に整理します。
「空手についてはもう知っているよ!」という人は"空手が喧嘩で弱い理由"まで飛ばしてください。
空手には大きく2種類あります。
☆空手の種類☆
・伝統派空手
・フルコンタクト空手
それぞれ、ざっくりとどのような空手かを簡単に説明します。
そして、それを踏まえた上で空手が喧嘩で弱い理由を解説していきます。
伝統派空手
伝統派空手は「オリンピックや国民体育大会、インターハイ」などの種目となっている空手です。
よく「スポーツ空手」や「寸止め空手」と言われることがあります。
また、武道、格闘技、スポーツの3つを兼ね備えているハイブリットな競技です。
伝統空手は、技を寸止めするので、正確な技のコントロールが要されれます。
試合では相手を倒すことを目的としておらず、「当たったら致命的な一撃を与えることができる技」が得点となります。
そのため、格闘技ファンからすると物足りなさを感じてしまい、「空手は喧嘩では弱いだろう」という意見になると推測されます。
フルコンタクト空手
極真空手という名前を耳にすることはよくあると思います。
極真空手はフルコンタクト空手です。
「Contact(コンタクト)」を日本語でいうと「接触」です。
つまり「フルにコンタクトする空手」=「実際に攻撃を当てる空手」です。
一撃の力強さと、それを耐える肉体・精神力が魅力的です。
ただ、極真空手は顔への突き技は禁止とされています。
間合い(=相手との距離)が近い特徴もあります。
こちらも、格闘技ファンからすると物足りなさを感じてしまい、「空手は喧嘩では弱いだろう」という意見になってしまうものと推測されます。
※防具付き空手という、防具を付けることで顔への打撃をOKとする空手もあります。
これもフルコンタクト空手の一種です。
そもそも空手家は喧嘩をしません
冒頭でもお話しましたが、空手は喧嘩では弱いです。
ただ、空手が弱いということではありません。
あくまで「喧嘩では弱い」のです。
なぜなら「空手をやっている人は喧嘩で手を出さないため」です。
"とんち"のような話になってしまいましたが、空手は格闘技であるとともに武道でもあるのです。
武道はむやみに人を傷つけることはNGです。
(武道じゃなくてもNGですが笑)
空手は喧嘩で手を出さない理由
極端な例ですが、幼稚園児ぐらいの小さな子供が、何かに腹を立ててパンチをしてきたとします。
でも、皆さん幼稚園児にやり返すことは普通しないことでしょう。
昭和の時代なら叩いて叱ることはあったかもしれませんが、令和を生きる皆さんはそのようなことはしないと思います。
空手においても、同じようなことがいえます。
喧嘩をして実際に手を出し時点で負けなのです。
ただ、護身術として身を守るため、もしくは誰かを助けるために空手を使うのは仕方ないとは思います。
関連記事:「空手に先手なし」の意味について解説
格闘技界での空手の立ち位置
「格闘技の中では空手は強いのか?」という議論もよく繰り広げられています。
その議論を打ち砕く、ひとりの男が現れました。
その男の名前は「堀口 恭司(ほりぐち きょうじ)」さんです。
堀口さんは伝統派空手出身で、高校3年生の頃に全国インターハイでベスト32でした。
彼の一つひとつの技には華があり、多くのファンを魅了しています。
堀口さんはプロとなった今でも伝統派空手を軸に戦っており、大活躍をしています。
ただ、実際のところ「空手のみ」では総合格闘技で戦うのは厳しいとは思います。
しかし、空手を軸にトレーニングをすることで、超一流の総合格闘家になることができることが証明されました。
空手は強いです
話をまとめると、空手は強いです。
技だけでなく、喧嘩をしないという精神を鍛えているともいえます。
もちろん、他の格闘技や武道もとても優秀です。
どの格闘技や武道が一番強いかなんて、実際には比べようがないことです。
空手漫画は面白い
「史上最強の弟子 ケンイチ」という漫画なのですが、主人公 ケンイチはいじめられっ子でした。
しかし、あらゆる武術の達人たちに弟子入りをして、心身ともに成長を遂げる物語です。
高校生同士のハイレベルな喧嘩はきっと格闘技や武道が好きな方は熱中することでしょう。