このような疑問にお答えします。
本記事の内容
・空手の基本となる立ち方を解説
空手を学ぶにあたり、立ち方を覚えることは必須です。
立ち方の種類はたくさんありますが、本記事では覚えた方がいい基本的な立ち方を12種類解説します。
空手の立ち方の種類【立ち方は超重要です】
空手の立ち方は超重要です。
そこで、なぜ立ち方が重要かを簡単にまとめました。
空手の立ち方の重要性
立ち方の重要性については、トランプタワーを例に挙げるとわかりやすいです。
このように、人間の身体を支える2本の足はとても重要であると言えます。
良い立ち方の条件
・つま先が正しい向きを向いている
・体重(重心)が正しく落とせている
・筋肉を正しく締めている
・美しい姿勢を保っている
これらの条件を正しくできるようになれば、効果的な技を出せるようになります。
形においては立ち方が正確に出来るかどうかがとても重要な採点基準です。
また、形の試合だけでなく昇級審査でもチェックされるポイントなので、しっかりと出来るように練習しましょう。
ただ、実際のところ組手では直接的には役に立ちません。
しかし、身体の使い方を覚える意味でも練習をして損はありません。
空手の基本となる立ち方の目次
クリックをすると見たい立ち方に飛びます。
・結び立ち(むすびだち)
・平行立ち(へいこうだち)
・八字立ち(はちじだち)
・ナイファンチ立ち(ないふぁんちだち)
・四股立ち(しこだち)
・サンチン立ち(さんちんだち)
・基立ち(もとだち)
・前屈立ち(ぜんくつだち)
・後屈立ち(こうくつだち)
・猫足立ち(ねこあしだち)
・騎馬立ち(きばだち)
この他に「不動立ち」や「交差立ち」などがありますが、あまり使われる立ち方ではないため割愛します。
閉足立ち
閉足立ちの足の位置の目安
閉足立ちのポイント
・膝は曲げない(自然に立つ)
かかととつま先を閉じ、気をつけのような姿勢をします。
閉足立ちはとても簡単なので、つま先とかかとを合わせて立つと覚えておけばOKです。
結び立ち
結び立ちの足の位置の目安
結び立ちのポイント
・膝は曲げずに自然に伸ばす
・左右のつま先の広げる角度を均一にする(目安は約30度ずつ)
(なお、剛柔流と糸東流はつま先を広げる角度を図より広くします。)
背筋を自然にまっすぐ伸ばしますが、背筋を反りすぎたり猫背にならないように気をつけましょう。
なお、空手の立礼は結び立ちで行います。
(フルコンタクト空手は足を広げることもあるようです)
空手の上手な人はこの気をつけの姿勢も美しくできます。
なお、美しくできるようになると空手以外の場面でも役に立つので便利です。
平行立ち
平行立ちの足の位置の目安
平行立ちのポイント
・左右の感覚は足1つ分くらい
・重心が片方に寄らないよう、両足の中央に保つ
このポイントさえ抑えレバ大丈夫です。
とてもシンプルなので、覚えやすいと思います。
八字立ち
八字立ちの足の位置の目安
八字立ちのポイント
・両足の開く角度を同じにし、かかとを横一直線上になるように置く
なんとなく肩幅ぐらいに足を広げると、自然と八字立ちのような立ち方になります。
八字立ちはとても自然な立ち方です。
なお、剛柔流と糸東流はつま先を開く角度がもう少し広くなります。
ナイファンチ立ち
ナイファンチ立ちの足の位置の目安
ナイファンチ立ちのポイント
・やや膝を曲げ、膝を外側に張る
上半身が曲がったりしないよう、背筋を自然に伸ばすように心掛けるといいでしょう。
四股立ち
四股立ちの足の位置の目安
四股立ちのポイント
・まっすぐ下に重心を落とす
・上半身が前傾しないように気をつける
つま先の広げる角度がバラバラになりやすいので気をつけましょう。
また、足が前後にもズレれてしまうことが多いので、しっかりと横一直線上に揃えることができるよう癖がつくまで練習します。
四股立ちは慣れないと上半身が倒れてしまったり、お尻が出てしまったりします。
まっすぐ重心を下に落とすことが大事です。
サンチン立ち
サンチン立ちの足の位置の目安
サンチン立ちのポイント
・前のつま先を内側に入れる
・膝を少し内側に曲げる
・臀部を引き締める
・腰を自然に落とす
流派によって若干の違いはあります。
サンチン立ちは基本の立ち方ですが、少し難易度の高い立ち方です。
余談ですが、電車の揺れに対しサンチン立ちで堪えるのは空手家あるあるです。
基立ち
基立ちの足の位置の目安
基立ちのポイント
・前足は後ろ足と平行気味に置く(流派によっては正面に向ける)
・膝をやや曲げる
・重心は両足の真ん中
基立ちはリラックスして自然と重心を落とすと、それなりにできると思います。
剛柔流と糸東流で良く使われる立ち方です。
前屈立ち
前屈立ちの足の位置の目安
前屈立ちのポイント
・後ろ足の角度は基立ちと同じ
・前足は真っ直ぐ向ける
・前の膝をしっかり曲げる。→膝が親指の真上ぐらい
・後ろの膝はしっかり伸ばす
・重心は中央より少し前足寄り
前屈立ちは奥が深く結構難しいですが、頑張って練習しましょう。
特に、後ろのかかとが上がるのはNGなので気をつけること。
後屈立ち
※後屈立ちは流派によって結構違うため、ここでは松濤館流の後屈立ちを解説します。
後屈立ちの足の位置の目安
後屈立ちのポイント
・後ろ足を真横に置く
・後ろ足のかかとの延長線上に、前足の側面が一直線上になるように立つ
・後ろの膝しっかりと曲げて強く張る
・前の膝はやや曲げる
・重心=後ろ足:前足=7:3
後ろの股関節部分を折り込む意識を持つと、引き締まった立ち方ができるようになります。
また、後ろの膝が前を向かないように意識して張ると安定感が増します。
猫足立ち
猫足立ちの足の位置の目安
猫足立ちのポイント
・後ろ足は約30度くらい開く
・前足は正面を向け、つま先立ち
・後ろの膝をしっかりと曲げ、腰を落とす
・重心=後ろ足:前足=7:3
つま先より膝が前に出過ぎたり、後ろの膝が開きすぎたりしないように気をつけましょう。
騎馬立ち
騎馬立ちの足の位置の目安
騎馬立ちのポイント
・平行立ちよりスタンスを広くする(腰幅の倍ぐらい)
・膝が親指の少し内側になるぐらいしっかりと曲げる
・十分に腰を落とす
膝が内に入りすぎないようにしっかりと外に張るようにします。
また、腰を落とすと上半身が前傾したり、お尻が出たりするので身体を真っ直ぐ保つように気をつけましょう。