こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
・試合によって階級の区別は異なります
・オリンピックでの階級についても解説
・高校生以下は無差別級です
・体重(階級)の差による不利は生じるのか
空手の階級について詳しく解説します【オリンピックは3階級】
空手の組手には階級があります。
しかし、試合によって違うのでちょっとだけ複雑です。
では、詳しく解説します。
空手の階級一覧
試合によって階級の区切りは異なります。
ほとんどの試合は無差別級です。
反対に階級が分けられるのは次のような大規模な試合です。
・世界大会
・オリンピック
ではそれぞれ表にまとめました。
国民体育大会は、各県から階級ごとに1名ずつ出場することができます。
また、WKF世界大会(プレミアリーグなど)は男女共に5階級あります。
オリンピックの出場はWKF世界ランキングの上位者が選ばれるのですが、3階級に階級が統合されて選出されるため、とても狭き門です。
オリンピックにおける階級の統合について
男子は60kg級と67kg級、84kg級と84kg超級が統合され、女子は50kg級と55kig級、68kg級と68kg超級が統合され、そこから選出されます。
また、男子の75kg級と女子の61kg級はそのままランキング上位者が選出されます。
空手の高校生以下の階級は無差別級
高校生以下の試合で、体重による階級がつくことはありません。
つまり、体重が80kgの人と60kgの人が戦うことは日常茶飯事です。
日本最高峰の大会「全日本空手道選手権大会」も無差別級
全日本空手道選手権大会の組手は「高校生チャンピオン、大学生チャンピオン、実業団チャンピオン、各県1名ずつ」しか出場できません。
(ちなみに形はもっと少ないです)
この厳しい出場枠を勝ち取った選手は無差別級で戦います。
日本は世界で見ると最もレベルの高い国であり、その日本のトップ選手たちが階級を隔てないで戦うので、全日本空手道選手権大会はオリンピック並みにハイレベルです。
体重による不利は生じるのか
無差別級で戦うのが多い空手ですが、やはり体重によって不利は生じます。
・体格がいい方がやっぱり有利
とある物体同士が衝突した場合、重い物体が押し勝つことは容易に想像できます。
伝統空手(オリンピック種目の空手)は「寸止め」と言われることがありますが、突き抜いていないだけで実は結構当たっています。
特に大学生以上は本気で相手を倒しに行くような技を出さないとポイントにならないので、一撃の威力は相当なものです。
そこで、やはり自分より体格の良い相手が本気で技を仕掛けてきた場合、押し負けてしまいます。
小が大を制することができるのも空手
空手は力の強さだけで勝敗が決まるわけではありません。
そこには、想像を絶するような細かい技の駆け引きがあります。
さらにはスピードも超重要であるため、力が強くでも遅かったら空手では負けてしまいます。
さらに、空手には攻撃をいなす(受け流す)こともできるので、体格で負けていても一概に不利とは言えません。
日本代表に入っている人でも、結構小柄な選手がいます。
小柄だからといって、諦める必要はありません。
空手は体重より身長の方が重要な説
どんなにテクニックがある小学生でも、身長差がある大人とは戦いになりません。
例えば、短剣と長剣で戦った場合、長剣の方が有利です。
短剣の場合、相手の懐まで潜り込まないとダメージを与えることができません。
反対にいうと、懐に潜り込めれば短剣の方が有利になることもあるとは思いますが、潜り込むまでが困難です。
小柄な選手はテクニックでリーチ差を埋めることはできますが、もし仮にリーチの長い人がテクニックを併せ持った場合は手に負えないかもしれません。
バレーやバスケは2mクラスの選手が何人もいますが、空手はそこまで多くはありません。
長身だけど球技が苦手だという人は空手を始めるのも良いと思います。