空手界の共通言語である「押忍」。
「押忍」は空手家にとって、とても馴染みが深い言葉です。
押忍が広まった理由は"汎用性の高さ"にあると言われています。
押忍はとても便利なんです!
最近では某テレビ番組で「ミスター押忍」という空手家が人気を得ています。
ミスター押忍さんは過剰に使用していますが、本当に「押忍」はとても使い道が広いのです。
この記事では押忍の使い方や、謎に迫ります。
では、参ります。押忍。
※当サイト「SORUSH!!」は伝統派空手(スポーツ空手ともいわれる)を専門で取り扱っています。
伝統派空手とはオリンピック種目になった空手です。
押忍の使い方【押忍の五段活用】
押忍は自分より目上の人に使うのが基本です。
また、最も使用頻度の高い「押忍」は挨拶です。
先輩や先生に会った時に、立ち止まってお辞儀をして「押忍」と言います。
そのような「押忍」ですが、五段活用というものがあります。
五段活用は「押忍」という2文字を、微妙なイントネーションの違いや表情で表現します。
押忍の五段活用
①返事(オス)
②疑問(オス?)
③曖昧(オスゥゥ)
④理解(オスッ!)
⑤反省(オスゥ…)
①押忍の五段活用:返事(オス!)
これが最もスタンダードな押忍です。
「はい」という返事と全く同じ使い方とイントネーションです。
空手家は日常生活で名前を呼ばれたとき、ついつい「押忍」と返事をしてしまいそうになるので注意が必要です。
例文
②押忍の五段活用:疑問(オス?)
目上の人の言葉が聞き取れなかった時に使います。
少し身体を前のめりにし、「あなたの言葉をしっかりと聞きたい」というボディランゲージと組み合わせるとより丁寧です。
例文
③押忍の五段活用:曖昧(オスゥゥ)
「ちょっと私にはわかりません」という時に使います。
首を少し傾げながら、「オスゥゥ」とやや語尾を伸ばして言います。
例文
④押忍の五段活用:理解(オスッ!)
主に指導や指示をされているときに使います。
ポイントは「真剣な眼差しをして、うなずくこと」です。
例文
⑤押忍の五段活用:反省(オスゥ…)
「反省の押忍」は比較的使用頻度は少ない押忍です。
これは、失敗をしてしまったときに使います。
割と小さい声で、語尾を少しだけ伸ばして使います。
例文
押忍の五段活用以外の使い方
五段活用の他には、先輩の冗談に対する「愛想笑い押忍」がよく使われます。
「つまらない」という気持ちを表に出さないようにしないといけない、高度な押忍テクニックです。
例文
空手家全員が押忍を使うわけではない
ここまで、空手家にとって押忍という言葉は馴染みが深いことを説明しました。
しかし、実は空手家全員が使うわけではありません。
所属する部活や道場が「押忍」ではなく「はい」を使いなさいという方針だったら、押忍を使ったら注意されてしまいます。
また、あのミスター押忍さんが出た拓殖大学の空手部は松濤館流です。
流派でいうと、松濤館流系列の部活や道場が「押忍」を使う傾向にあります。
空手家定番の「OSS Tシャツ」というものがあります。
空手の稽古は道着でなくTシャツで行う選手も多いです。
そこで、空手家にとって定番となっているTシャツがあります。
その名も「OSS Tシャツ」です。
試合会場に行くと、空手グッズを販売するメーカーが店を広げて販売します。
その中で、株式会社チャンプという、空手雑誌JKFanなど空手に関する事業を幅広く手掛ける会社があります。
そのチャンプが販売する「OSS Tシャツ」は空手家にとって定番中の定番。
空手家にとって避けては通れない1着なのです。