「空手を始めようか(習わせようか)悩んでいる」
「空手は独学でもできるのかが知りたい」
この記事はそのような方に向けて書いています。
✔︎本記事の内容
・空手道場の年齢層
・空手を習うとかかる費用
・空手を学ぶ方法の種類
・空手は健康やダイエット目的でもOKです
空手は東京オリンピックの正式種目として採用され、メディアでも取り上げられる機会が多くなりました。
長年空手に携わってきた私でも、テレビで彼らの活躍を見ると「自分もかっこよく形を打ちたい」「自分も組手で華麗な技を決めたい」と思うものです。
ただ、空手の練習はハードなイメージがありませんか?
しかし実は「趣味程度に空手をしたい」「健康やダイエットに良さそうだから」など個人のペースやライフスタイルに合わせて空手をすることもできます。
もちろん、強豪と言われる道場や部活はハードな練習をしています。
強くなりたい、試合で勝ちたいという意思を持って、強豪の門を叩くのも素敵なことです。
一人でも多くの方が、自分に合った空手をできる一助となれば幸いです。
空手を始めるにあたって
空手をいざ始めようと思っても、不安なことや分からないことが沢山。
まずは、空手をまだやったことがない人が突き当たる疑問や不安を解消します。
空手を始めるのに早い、遅いはあるの?
「子供に空手を習わせたいけど、まだ早いかな?」
「大人になってから、空手を始めるのはもう遅いかな?」
こういった疑問に対し、結論から言うと「空手を始めるのに早い、遅いはありません」。
さすがに赤ちゃんは厳しいですが、幼稚園児から定年退職後の方まで幅広く空手ができます。
マスターズという40歳以上の大会では、なんと70歳以上の部があります。
マスターズの試合に出場する方々は長年空手をやっている達人が多いですが、70歳以上で試合ができるという事実から「空手は何歳でもできる」と言えます。
試合で勝つには早く始めた方が有利なの?
「子供に空手を習わせたいなどと思った時、早く始めた方が有利なのか?」
これに関しては残念ながら「早く始めた方が有利です」。
どのスポーツにしても、早く始めた方が多くのことを吸収し上達できます。
空手においても同様で、試合で勝つことを目標にするなら早く始めるに越したことはありません。
ただ、子供の吸収力は計り知れません。
数年で全国レベルまで上達ケースも良くあります。
そして世界のトップに立つ選手の全員が、小さい頃に空手を始めたわけではありません。
その例を挙げます↓
宇佐 美里香(うさみ りか)選手
空手を始めたのは小学5年生の頃。
その後、史上最高レベルの形(かた)の選手となり世界大会も優勝しています。
タイミングが異なっていたらオリンピックで優勝できたことでしょう。
サンドラ・サンチェス 選手
スペイン代表。
2019年12月現在、女子の形で世界ランキングで1位の選手です。
年齢は2019年12月現在で38歳。
遅咲きの選手で、なんと32歳まで世界の舞台に立つこともなかったのです。
空手を始めたのは小学生の頃のようですが、開花するのが遅い選手もいます。
香川 幸允(かがわ ひでよし)選手
84kg級の組手選手です。
空手デビューしたのは高校生になってからです。
それでも世界一に輝いており、東京オリンピック出場の有力候補の一人です。
関連記事:空手を大人になってから始めると結構ツライです【メリットもたくさん】
空手道場の年齢層は?
道場に通っているひとの年齢層で最も多いのが小学生です。
中学生以上は部活や受験勉強などが出てくるため、小学生よりは少なくなります。
大人の方は現状ではあまり多くないです。
どの道場も「大人も大歓迎!」としてると思うのですが、子供に人気の習い事とだけあり、大人は入りにくい印象があるかもしれません。
道場によって雰囲気は異なるので、気になる方は1度見学に行くことをおすすめします。
空手を始めるとどのぐらい費用がかかるの?
空手を最も安く始めようと思った場合、その費用は0円です。
空手は、運動ができる服装とほんの少しのスペースがあればできます。
もし、独学で空手を始めたい方はご安心ください。
お金は掛かりません。(※体育館を借りたり、道着を買うとなれば別です。)
しかし、道場に通いたいという方は当たり前ですが0円とはいきません(笑)
ざっくり、空手を始めるとかかる費用を計算します。(下の表は読み飛ばしても大丈夫です)
月謝 | 3,000円〜10,000円が相場です。 都会ほど高い傾向があります。 |
道着 | 7,000円〜20,000円が相場です。 上級者になると、オーダーメイドになるため高くなります。 |
帯 | 昇級すると色が変わります。 帯1本あたりの相場は1,500円〜3,000円です。 なお、黒帯は長く使うため、しっかりとした物を購入するケースが多いです。 黒帯は刺繍込みで10,000円ぐらいが目安です。 |
防具代 | まずは拳サポーターと呼ばれる、グローブがあれば大丈夫です。(参考:小学生用拳サポーター) |
昇級審査料 | 1回につき約5,000円〜10,000円(高いと帯代が含まれたりします) |
大会参加費 | 2,000〜3,000円が相場。 高くても5,000円ぐらいです。 試合の数は道場の方針によっても異なります。 もちろん、参加は強制されるものではありませんのでご安心ください。 |
まず、最低限の初期費用は月謝と道着と帯代です。(入会費は別途必要な場合が多いです。)
月謝は地方に行くほど安く、都会は高い傾向があります。
平均的な相場としては5,000円前後ぐらいが多いです。
そこに道着と帯を購入すると、合計で約15,000〜20,000円程でスタートできるでしょう。
そして、昇級審査や大会参加費、遠征費などが加算されるイメージです。
これらは強制ではありません。
大会に出場せず、練習のみの参加でも大丈夫です。
また、必要であれば防具も購入の必要があります。
何が必要かは道場の先生と相談してみましょう。
→空手道具の参考はこちらがおすすめ:空手衣のヒロタHP
空手道場に通いたい方へ
「よし、空手道場に通おう」
そう決心したものの、空手道場が複数ある場合、どれを選んでいいか迷いますよね。
さらに、空手にはオリンピック種目の「伝統派空手」と呼ばれるものや、瓦割りのイメージのある「極真空手」などの種類と、さらに流派というものがあります。
空手の種類と流派については「空手の種類と流派一覧【誰にでもわかりやすく解説】」でわかりやすく解説しています。
道場の選び方についての記事はこちらをどうぞ→近くの空手道場(教室)で大丈夫!?道場の選び方を教えます。
部活で空手を始めたい方へ
「中学生までは空手を始める場所がなかった」
「空手部、かっこいい!」
こういった思いのもと、入部を検討しているひともいるのではないでしょうか。
しかし、空手部はどうしても厳しくハードな印象があります。
実際のところは次のような感じです。
・強豪校はめちゃめちゃハード
・中堅校以下ならそこまでハードではない
入った高校の空手部が強豪校だった場合は、練習がめちゃめちゃハードです。
また、先輩や先生の上下関係も厳しいのは覚悟した方がいいです。
ただ、強豪校でも高校から始める初心者は多いです。
中堅校以下の場合は、強豪校よりさらに初心者が多いので安心して始めることができます。
また、空手部は新入部員を大募集しているところが多いため、初心者でも歓迎されることでしょう。
独学で空手を始めたい方へ
空手は独学でもできるのか。
結論から言うと
空手は独学でもできます!
空手の道場に通い、指導を受ける方が上達が早いのは間違いありません。
しかし、独学でも学ぶことはできます。
空手を独学で学ぶメリットは3つあります。
②恥ずかしさがない
③自由にできる
反対に空手を独学で学ぶデメリットは5つあります。
②一人では組手ができない
③試合に出ることができない
④級や段がもらえない
⑤自分のレベルがわからない
お楽しみにお待ちください👊
なお、空手を独学で学ぶことについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ→空手を独学で練習する方法を教えます
そもそも空手をするメリットってなに?→空手を習うメリット・デメリットをご紹介!【世界チャンピオンに聞きました】
ダイエット・健康のために空手を始めたい方へ
空手は体をひねる動きや、スクワットのような動きもすることがあります。
筋トレや有酸素運動をあわせ持ったスポーツです。
最近では「空手×エクササイズ」のジムができました。【参考:manabiya HYOTAN】
こういった書籍もあります→DVD付き 気分爽快! カラテ体操ダイエット
空手は怪我をしてしまわないか心配
空手は格闘技ということもあり、怪我をしてしまわないか心配ですよね。
でも実は、空手は怪我は少ないんですよ。
とはいえ、全く怪我をしないわけではありません。
どうしても組手は相手と技を掛け合うので、「痛い」と感じたり、出血をすることがあります。
それは反対にいうと「相手に痛い思いをさせてしまう」かもしれないということです。
この「痛かった」やその反対に「痛い思いをさせてしまった」ということは普段の生活ではまずないことです。
こういった経験があるからこそ、他人に優しくなれるものです。
空手の怪我について詳しく解説した記事があります→空手は怪我が多いのか?空手の専門家が解説します。